変わる街の風景

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「スクランブルスクエア」が登場したことで、
大きく風景が変わったJR渋谷駅ですが、
唯一残っていた246号線のガード下部分も
工事が終わりかけ、
その全貌がわかるようになっています。

その部分に姿を表しているのが、
この緑の蔦のような植物に覆われた壁!

できたばかりの高層ビルなのに、
ここだけ古くからある
歴史的建造物を取り込んだような
妙な光景になっています。

雰囲気は古くても、実は最先端技術。
「壁面緑化」と呼ばれるものですね。

そのコンセプトは単純なもので、建物の壁などを
植物で覆うこと。
世界中で要請されているCO2削減の対策もありますし、
緑を多くすることでヒートランド現象を抑え、
街の気温上昇を多少なりとも防ぐ効果もあります。

といって、一部に緑を増やしたところで、
街の開発全体から見れば、
付け焼き刃にしかならないのではないか……と
思ってしまうのが、これまででした。

でも、よく見ると隣にある
「渋谷エクストリーム」の真ん中辺りにも、
緑が強化されている区域があります。

そのほかスクランブルスクエアでは、
中央棟や西棟の屋上でも緑化を進めるそうですから、
確実に今までよりも緑の多い街にしようとする
意識は感じられますね。

そういえばずっと汚かった渋谷川の周辺も、
少しだけキレイになっていました。
子供の頃から知っている「今までの渋谷」とは、
明らかに違う町にはなりそうです。

そういえば反対側のハチ公方面から見た
現在の渋谷。

目立っているのはビルの壁でも、
ガラス窓でもなく、
壁面に映し出されている動画の広告です。

あっちこっちのビルに今は動画が映し出されているから、
摩天楼というよりは、
巨大なテレビに囲まれた街のような印象を受けてしまう。

そう考えると、
「ビルが立ち並ぶ街の姿」というのも、
昔のイメージなのかもしれません。

これからはそこに建物があっても、
そのことを感じさせない風景の街が
世の中の最先端になっていきそうです。

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