一生懸命だから応援される

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画像はフランスの菓子パン、
カヌレともう1つ何か……ですが、
最近お気に入りの駅ビルに入っている
パン屋さんで買ったもの。
「ゴントラン・シェリエ」ですね。

駅でパンを買い、帰ろうと思った矢先、
ロータリーのところでポンポンと
肩を叩かれました。

振り向くと、ハーハーと息を切らしている
若い男性の店員さんです。
パティシエ風の制服そのままですね。

息を切らしながら店員のお兄さんは言います。
「追いついてよかった……。
お釣り取り忘れています!」

お店は自動の機械で精算をするようになっています。
どうも受け取り口からお釣りをとったとき、
コインが1個残ってしまっていたらしい。

「わざわざ、ありがとうございます。
すみません!!」

そういって差し出した手のひらに、
お兄さんが渡してくれた撮り忘れのお釣り。
1円玉、1つ……。

1円のために、
この人は一生懸命、走ってくれたのか!?
ちょっと感動しましたね。

ただ、これ。本当に正しいことなのか
わかりません。
私が店長さんだったら、
「募金箱にでも入れておきなさい」と
言うかもしれない。

1円に気づくお客さんは少ないでしょうし、
気づいても気にする人はいない。
それを返しに行くために時間と労力を使うなら、
目の前の仕事に専念して貰ったほうが
大勢のお客さんに貢献もできる……。

でも、そんな非効率をあえて実行し、
1円を受け取ったお客さんは、
そりゃあ感動しますよね。

「また、駅に行ったら、
あのお店でパンを買おう」と思うから、
十分に宣伝効果で、理に適うのかもしれない。

まあ、ただ店員さんは、
そんなこと考えていないですよね。
「お客さんがお釣りを忘れたから、
返しに行こう」と、
たぶん、頭にあるのは実直な仕事意識のみ。

一生懸命に「やるべき」と思ったことを
迷わずにするから、
お客さんに愛されるようになるのでしょう。
そんな姿勢は忘れちゃいけないですね。

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