鳩の群れのリーダーの役目

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近くを歩いていて、ふと高い建物を見上げると、
ちょっと驚き。

そこには屋上のヘリにズラッと並んだ鳩……。
皆で一体、何を見つめているんだろう?

見ていると、1匹が餌を見つけたのだろうか、
1回飛んで、何かを取ったあと、
また元の位置に戻ってきます。

すると次には別の鳩が同じように飛び立って、
また戻ってくる。
続いて別の鳩も飛び立ち、
同じように戻ってくる……と。

1匹1匹、これを繰り返すのは、
運動会か何か……?(笑)

彼らの行動はよくわからないのですが、
鳩の群れにはカリスマタイプではなく、
その代わり、熟練した経験のある個体が、
皆のお手本になるような
「ゆるいリーダー」をやっているそうです。

たとえば飛んでいるとき、
「少し全体のスピードが速いな」と感じたら、
あえてリーダー役が速度を落とす。

すると隣の個体もリーダーを真似て速度を下げ、
それをみた隣も真似て……と、
全体の速度が調整されていく。
このとき鳥の列は逆V字になるのですが、
そういう群れはよく見かけますよね。

逆に速度が遅いときは、
スピードを速め、列はV字になる。
ただリーダーは体力を消耗しないように、
すぐ若い鳩に先頭を譲って、後ろに下がるのだとか。

なるほど、あくまで縁の下の力持ちに
徹するわけですね……。

すると一列に並んで休むことも、
なんとなく想像できる。

「もう休もうよ!」という感じで、
リーダーがどこかにとまると。
中の誰かも真似て、隣にとまる。

それを見た別の鳩が、その隣に、
さらに同じように真似て隣に……と。
皆が一列に並ぶわけです。

餌を取りに行くのも、リーダーがやったことを
皆が連鎖して真似ていく結果なのでしょう。

不思議ですが、案外とこれって
リーダーの理想像なのかもしれません。

誰かが強制して
「あれをやれ、これをやれ」と指示するのでは、
反感を持つ人やついていない人が、
どんどん離れていく。

そうでなく、皆から信頼される人の行動を
皆が真似ていくことで、
自然に集団が統率され、
皆が成長していくことができる。

優れた組織に、あれこれ指示を出す、
うるさいリーダーなんて
必要ないのかもしれない……。

鳩のリーダーシップには、
これからの私たちの働き方が
示唆されているようです。

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