常識は変えることができる

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画像は「東海道新幹線」の
Facebookページからとってきたもの。

本日はJR東海の名誉会長だった
葛西敬之さんがお亡くなりになったという
訃報がありました。

交通機関としての利用しか縁がないかと思いきや、
じつはJR東海というのは、
『マキャベリの「君主論」』『スマイルズの「自助論」』
『超約版・貞観政要』と、
私が古典の現代語訳を出させていただいている
ウェッジさんの親会社です。

感謝の意を伝えるとともに、
心からお悔やみ申し上げます。

葛西さんというのは、
JR西日本元社長の井手正敬さん、
JR東日本元社長の松田昌士さんとともに、
「国鉄改革3人組」と称された方。

つまり、1987年に行われた
「国鉄の民営化」に尽力された方なんですね。

考えてみれば、もう私たちの頭の中から
ほとんど「国鉄」という存在は消えています。

JRは当たり前のように、
私たちが日々乗る、
6つの鉄道会社の運営会社になっているのですが、
80年代以前は、誰しもがそんな体制になることなど
「不可能」と思っていました。

なんせ大量の余剰人員を抱え、
大量の無駄な業務を抱え、
大量の赤字を出しながら国が鉄道を運営するのが、
「当然」と考えられていたわけです。

これを数年かけて
「民営化できる組織」に変えたのが
「3人組」の方々の功績だったわけです。

9万人という大量のリストラがあり、
ほとんど労働組合とは戦争のような状態でしたが、
このところはコロナの影響を受けましたが、
ほとんどの会社が黒字転換した。

北海道、九州、四国は債務免除されたのですが、
それでも地方の鉄道も多くが残ってはいる。
「不可能」とされたことが
実現した大きな実例になっているわけです。
お陰様で私の本も
出させていただくことができました。

優れた先人方には、きちんと私たち
学ばなければいけませんね。

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