「遅咲きのドン・キホーテ」の生涯

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昨日、4月23日は、

「サン・ジョルディの日」と紹介しました。

「本とバラ」を人に贈る習慣があるのは、

作家のセルバンテスと、

かのシェイクスピアの命日だからとか。

ただ後者は本当かどうか、よくわかりません。

☆

そこで今日は

ミゲル・デ・セルバンテスさんについて

紹介してみたいのですが、

16世紀から17世紀に活躍した

スペインを代表する国民的作家。

 

でも、『ドン・キホーテ』以外の作品は、

あまり知らないですよね。

 

それもそのはずで、

この方が『ドン・キホーテ』でデビューしたのは、

58歳になって。

さんざんに過酷な人生を過ごしてからの

遅咲きデビューだったんですね。

☆

彼の生まれは商人の子で、

父の事業がうまくいかず、貧乏な境遇でした。

それでも「紙切れを見つけては読んでいた」というくらい

読書好きだったんですね。

 

青年になり、てっとり早く給料がもらえた仕事は軍隊。

海軍に入り、各地を転戦しますが

結局、片手の自由を失い

捕虜にまでなるという散々な人生。

 

それで除隊後、徴税官の仕事を得るのですが、

「お金を預けてきた銀行が破綻する」

という不運に見舞われたそうです。

 

職を失った末に借金も背負い、

監獄に収監されることを余儀なくされたとか。

これが50代のころですが、

つくづく不運な人生を歩んできた人だったんです。

☆

それでも「文章を書くこと」だけは大好きで、

捕虜になっても、受刑者になっても

いつか出したい小説の原稿だけは

ずっと書き続けました。

 

変化する時代の中で、

必死に騎士としての誇りを守ろうと

あがき続ける男の物語。

それは自分の人生を、

ちゃかしたような作品だったんですね。

☆

せっかくの『ドン・キホーテ』の大ヒットでも

セルバンテスは版権をすぐに売ってしまい

生涯、貧乏暮らしから抜け出せなかったそうです。

 

でも、陽気な人々に囲まれ

有名になってからはほんの十数年ですが

満たされた生涯を送りました。

あきらめずに夢を追い続けたことが

晩年の幸福を呼び寄せたんですね。

 

「人生は、1枚の銀貨のようなものだ。
それをどう使おうと勝手だが、
使えるのはたった1度きりである」

そんな言葉を残しています。

 

[Words of Wisdom〜君はこの言葉を知っているか?]

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