サン・ジョルディって誰?

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4月23日は、「サン・ジョルディの日」だそうです。

 

スペインでは、この日に

「本とバラ」を人に贈る習慣があるとか。

なかなかお洒落ですよね。

読書普及にもなるから、日本にも導入してほしい。

 

ちなみにその日にちなんで

国際的な「著作権の日」とされているそうです。

でも、一体、サン・ジョルディって何なのか?

 

これは「バレンタイン」と同じ、キリスト教の聖人。

国によって「聖ゲオルギオス」とか、

「聖ジョージ」と呼ばれます。

英語のジョージという名前は、

この人にあやかったものですね。

この人の伝承で有名なのは「龍退治」です。

ローマ時代のとある蛮族の国が

悪いドラゴンに支配され、

とうとうお姫様まで生け贄に捧げることになった。

 

そんなとき、たまたま旅の途中で

通りかかったジョルディが

「私に任せなさい」と自ら生け贄にまぎれる。

隠し持っていた槍で、

ドラゴンの討伐に成功するんですね。

 

バラを贈るのは、このときのドラゴンの血が

バラになったからと言われています。

たいていの伝承だと、

それからお姫様と結婚したりするのですが、

ジョルディは違います。

熱心なキリスト教徒だった彼は、

その代わりに国家単位での改宗を勧めるんですね。

「退治できたのは、

キリストの加護があったからですよ」と。

 

それで今でもヨーロッパのこの国はジョルディの名をとり、

「ジョージア」と呼ばれています。

後にキリスト教迫害の時代になり

ジョルディは処刑されても信仰を捨てなかったことで

「聖人」となりました。

それが4月23日で、

ヨーロッパでは「バレンタイン」と同じくらい

ポピュラーな人物なんですね。

ちなみに「本を贈る」のは、

この人とはじつは関係ありません。

たまたま作家、

セルバンテスの命日と重なったから。

 

バラを送る日から転じて

「本も送ろうよ」となったのですが、

バレンタインにチョコレートの習慣を

盛り上げた業界と同じくらい、

日本の出版業界も頑張ればよかったのになぁ。

 

画像はラファエロの絵の一部です!

[公私混同の時間]

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