これが基本中の基本!「人の上に立つ人間の覚悟」

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こちら2刷の見本が届きました!
超約版・貞観政要』ですね。

右が2刷で、左が初版。
当たり前ですが「同じ」です(笑)

奥付を見なければ、どちらかはわからない。
ただ、内容は少し修正されています。
よかったら書店等で確認ください。

重版ができた本書ですが、
このタイミングなのは、
やはりリーダーシップに対しての再認識が、
今の時代には必要になっている
……ということでしょうか。
とくに政治の世界などは、
政権交代すら起こりえそうな状況になっています。

『貞観政要』には、
まさに中国全土のリーダーである
「皇帝」の心構えが書いてあるのですが、
こうあります。

「皇帝が天命を受けるのは、
苦しむ民を救って、世を平和にするためである。
そのために罪は自分一人で背負い、
恩恵は民に与え池上を照らし、
天下を公平に救わねばならない」

だから皇帝・太宗は、国に水害が起こったとき、
「自分の行ないが悪かったからでないか」と、
自らの肉食を禁じ、
しばらく野菜のみの生活をしよう……と、
自分に罰を与えようとしたわけです。
部下に諌められていましたが。

ようは「天下で起こることは自分の責任」と、
あらゆる問題を抱え込むのが
リーダーの役割である、ということ。

あらゆる責任を他人のせいにして、
自分の罪を減らそうとばかりしているのは、
本質的に逆行しているわけです。
これでは民意が離れていくのも当然ですね。

『貞観政要』には、
「清濁併せ持つ」という記述もあります。

リーダーはどんより濁ってはいけない反面、
輝くくらいに清らかでもいけない。

つまり、「完全なる善人であろう」とか、
「潔白な聖人であろう」などと
考えてもいけないとしているのです。
そんなふうになど、なれるわけがない。

だから自分の負の面をしっかり認め、
その上で「こういうことはしないようにします」
「万が一、やった場合は、
こういう罪を受け入れます」と、
自分の立場を明らかにする……。
これは大前提ですよね。

上に立つ人間には権力があるから、
つい自分の立場の本質を忘れてしまう。
でも、怒った民衆ほど怖いものはないと、
わかっていたから北条政子も徳川家康も、
後継者や部下たちに、この本を読ませました。

今のリーダーにも、本当、
ぜひ読んでいただきたいものですよね。

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