「柏餅」の中身は何?

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5月5日は「子供の日」。

といって私の家に子供はいないのですが、
スーパーで買ったこちらは
縁起物なので、食べることにしました。

「柏餅」ですね。

でも、この葉っぱ、
本当に「柏」なんだろうか?

お餅に葉っぱがくっついてしまって、
剥がしても葉の破片が、お餅に残ってしまう……。

お餅がべたべたしすぎなんでしょうかね。
やはり和菓子屋さんで買うものには、
遠く及ばないようです。

スーパーの「柏餅」にもう一つ不満なのは、
その中身です。
柏餅に入っている「あんこ」って、
世の中の人は何を想像するのでしょうか?

東京で生まれた私は、
白い柏餅に入っているのは「普通のあんこ」。
ピンクの柏餅に入っているのは、
「味噌のあんこ」。

とくに「味噌のあんこ」は、
柏餅にしかほとんど存在しませんから、
子供の日だけ、これが食べられるのは、
密かな楽しみになっていたんですね。

ところがスーパーを探すと、
「味噌のあんこの柏餅」なんてものは、
まったく売ってない。

あるのは「こしあん」か「つぶあん」で、
関西圏はそうなっているのが
当然なんだそうですね。

聞くと、あんこが高級品だったその昔、
江戸の庶民は、
「江戸味噌」という甘味の味噌を使って
代用にしたとのこと。

「柏」というのは、
古い葉がなかなか落ちない植物。
新しい新芽が育ってから古い葉が落ちますから、
「葉のない状態」というのが、
あまりない木だそうです。

そこで家が低迷することなく、
永続的に発展するように……と。
武家だけでなく、江戸で商売をしている人たちにも
縁起担ぎとして広まった。
5月5日は「子供の日」になる前。
「端午の節句」の1要素としてでした。

ならば経営者としては、当然ながら
あやかりたい……

味噌でなくてもいいから、
事業継続を祈願して、
ぜひに食べておきたいものです。

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