「日本を代表するもの」って、一体なんだろう?

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画像、鉄腕アトムにブラックジャックに火の鳥に……。
「リボンの騎士」のサファイア姫や
「どろろ」の百鬼丸など、
知る人ぞ知るキャラもかなり入っていますが、
鮮やかな「陶板壁画」なるもの。

つまり、「焼き物」なんですね。

職人さんが粘土で形をつくり、
釉薬を塗って、窯で焼き上げたもの。

もとは1976年、
少年漫画の付録に付いていた絵だそうですが、
92体の手塚キャラクターたちによる大行進。
この中から36体のキャラクターを再レイアウトし、
「クレアーレ熱海ゆがわら工房」さんが
2019年にアートとして完成させたのだそうです。
(手塚治虫・公式サイトより)

この壁面があるのは、
JRりんかい線の「国際展示場」駅。

つまり、東京ビッグサイトがあり、
国際展示場には、世界各国から
ビジネスパーソンが訪れる場所。

その玄関となる駅に、
何か日本の象徴になるものを……と考えた。

一体なんだろう?

日本といえば、漫画やアニメ。
だとしたら、
「そうだ、手塚治虫大先生だ!」

日本の伝統工業は何だろう?
焼き物でいいんじゃないか……?

で、手塚治虫さんをモチーフにした
焼き物のアートを
駅の壁面に展示したいと考えた。

なるほど!
発想はなかなか素晴らしいですよね。

問題はどれだけ意識されているか?
……ですよね。

説明があったかどうかわからないのですが、
訪れるお客さんにも、
これが日本のアニメ文化の発端をつくった
神様のような漫画家の作品によるものであること。
また、日本の文化の象徴である、
陶芸の技術を使った作品であること。
こういうことをちゃんと広報しないといけないですよね。

大勢の外国人が訪れるようになった日本ですが、
出版などのメディア衰退もあり、
どうも広報力はどんどん落ちていってしまっている
気がします。

せっかくすごいコンテンツはたくさんあるのに、
生かせないのは残念だなと
つくづく思いますよね。

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