築いてきた歴史の重みを忘れない

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「勇敢な陸海空の軍人たちの助けとなるよう、
できることはすべて試みます。
私たちが共有する戦争の危険や
悲しみに耐えるため努力しています。
私たちが試みることのすべてが
うまくいくことを確信しています」

これ、14歳の時のスピーチだそうです。

夜中に突然の訃報でした。
数ヶ月前にニュースで元気な姿を見たばかりでした。
ビックリしましたね。

御歳96歳、長い間、本当にお疲れさまでした。
イギリスの女王、エリザベス2世ですね。
25歳から70年の在位でした。

女王のお父さんは、
映画『英国王のスピーチ』でも知られる
ジョージ6世。

お兄さんのスキャンダルで
予期せぬ王位についた方ですが、
時代は第二次世界大戦が始まった頃。
吃音の障害を乗り越えて、
国民たちを勇気づけるスピーチを行なったのが
映画にも描かれています。

ただ吃音だっただけでなく、
この方は病弱でもあったのですね。

そんな中、病にふしがちのお父さんに変わり、
小さい頃からナチスとの戦いを余儀なくされた
イギリス人を鼓舞してきたのが
「プリンセス-リリベット」と呼ばれた女の子。

のちのエリザベス2世女王だったんですね。
画像は1920年代のTime誌の表紙だそうです。

実際、19歳くらいの時には正式に連隊長となり、
軍事訓練を受け、軍車両の整備を手伝い、
小さな任務ではトラックの運転までしていたそうです。

これを自国のお姫様がやるのですからね。
国運をかけた戦に臨んでいたイギリスの人々には、
どれほど励みになったでしょう。

それから戦後に亡くなった父の後を継ぎ、
76年です。
その間、世界ではいろんなことがありました。

世界のパワーバランスの中で
かつての意向を失っていくかの国を、
「それでもやっぱイギリスだよね」
という存在であり続けるよう支えてきました。

そんな時代が幕を閉じたということ。

寂しいことですが、歴史の中で絶対に
忘れてはならない方ですね。

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