「いきなりの試練」は不運なのか?

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新入社員が会社に入り、
いきなり理不尽な仕事を体験して、
次の日から会社に来なくなってしまう……。

今は代わりにその会社にやってきて
辞表を出してあげる、
「退職代行」なんていう仕事も成立しています。

気持ちはわかるんだけど、
そんな弱耐性で、この先、
社会人をやっていけるのだろうか……?

でも、そう思うのは昭和の思考で、
これからは当然になっていくのかも
しれませんね。

それでも一度、理不尽を乗り越えると、
先はずいぶん楽になったりする。

私もずいぶんヒドい会社を体験しましたが、
先日、若いコンサルタントさんに聞いた話です。

出発は量販店だったのですが、
働いてすぐ、
相手しなければならなくなったのは、
ものすごく怒っているお客さんです。

なんでも全般的なお店の対応に文句があるようで、
「責任者を連れて来い!」と、
怒り心頭のようです。

「お前じゃ話にならないから、
いますぐ携帯でいいから、上司に連絡をとって
ここに連れて来い!」と。

可哀想に新人さんは、どうしていいかもわからない。
今でいうカスハラを味わいながら、
上司に連絡を取り、
「すぐ来てください」と上司を呼びます。

ところが、10分待っても、20分待っても、
上司はやって来ない……。

どうも、その上司もいいかげんで、
「怒っているお客さんと話なんてしたくない。
新人に任せておけ……と、
放置していたんですね。

その間、新人さんは、お客さんの怒りを
延々と受け続けます。
「どんな会社なんだ、お前らは!」
「社会人としておかしいだろう……!!」

まあ、でも30分もすれば、だんだん
「お前も新人で大変だね……」と、
なってきますよね。

なんとなくお客さんを落ち着かせ、
対処ができた……。
それからやっと上司が来たんですが、
「お前、何のつもりなんだ……!」と、
お客さんが再び逆上したのは言うまでもありません(笑)

まあ、新人さんはあとを上司に任せ、
現場に戻ったようですね。

その後、1年くらいして会社を転職し、
やがて独立して、コンサルトになった彼。
このときの経験から、
どんなお客さんにも対処できる自信はついたようです。

いきなりの試練に立ち会ったことが、
先の仕事への可能性を大きく広げたんですね。
ですから、理不尽だって生かし方次第。
決して自分が不運だなんて思わないこと!

画像は関係ないのですが、車窓から見た、
東京の港湾エリアです。
いいですよね。こういう景色。

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