賢者の言葉32 ブラックジャックが手術をする理由

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2月9日というのは、
漫画家・手塚治虫さんの命日だったそうです。
1989年、今から35年前のことですね。
生きていれば95歳ですから、
その可能性はあったもしれない。
まだ60歳という年齢で亡くなっているんですね。

その手塚先生の「最後の言葉」というのは
結構、有名です。

「隣へ行って、仕事をしてくる」
「(頼むから)仕事をさせてくれ」というもの。

胃がんとのことで、病院に伏せっていたのですが、
意識が朦朧とする中で自宅にいるものと錯覚し、
「締め切りがあるから、早く仕事しなきゃ!」と……。
そんな思いで世の中を去ったのが、
この大先生だったんですね。

おそらくは、
あまりのワークホリックがたたっての早死……。

それが幸せかと言われると判断しにくいのですが、
それくらい仕事を愛し、
「自分がやるべき」と思った道を追い続けた人生。
それは働く人にとっての1つの理想ですよね。

この手塚治虫さんが作ったキャラの代表の
1人が画像、ブラック・ジャックという天才外科医。

とはいえ無免許で、オペをすると
多額の手術代を請求することでも知られます。
だから漫画の中では、がめつい人物のように
周りから思われています。

しかし、このブラックジャック先生、
案外と「無料の治療」というのも
多く行なっているんです。
貧しい人の命を助けたり、
貧困国で流行した伝染病を撲滅させたり……。

そんなエピソードの1つに
「ブラックジャック病」というものがあります。

アフリカで流行し、大勢の人間の命を奪っている
原因不明の病。
これがどういうわけか「ブラックジャック病」と
名づけられているわけです。

「勝手に人の名前をつけるな!」と彼は怒り、
どうしかして名前を変えさせようと苦心する。

結果、最終的には現地にまで乗り込むのですが、
じつは病気の治療法を研究し続けた医師が、
最終的には自分の感染し、亡くなる間際。
「彼なら治療法にたどりつけるのでは?」と考え、
ブラックジャックを呼ぶために、
その名前をつけたことがわかるんですね。

まんまとしてやられたブラックジャック先生ですが、
「自分の名前がついた病を

治療できないのでは恥ずかしい」と、
治療法を探す決意をするわけです

「やりたい」とか「やりたくない」ではない。
目の前に「やるべきこと」があるから、仕事をする。
それがすべてなのかもしれませんね。

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