知っておこう「建国記念」の意味

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2月11日は「建国記念日」でしたね。
12日は振替で休みになりますが、
この「建国」の意味を、理解している日本人は
残念ながら少ないのではないかと思います。

建国記念日は、その名前の通り、
「日本」という国が出来上がったということ。

それは西暦に直すと紀元前660年、2月11日のこと。
初代の天皇である神武天皇が、
奈良県の樫原宮で初代天皇として即位することで
「日本」という国が誕生したことになっているわけです。

そんな大きな歴史的事項を、
なぜ学校ではあまり教えないし、
私たちはあまり知らないのかといえば、
まずは伝承が神話上のことで、本当にあったかどうかは、
誰にもわからない……ということがあります。

まあ、神武天皇も127歳まで生きていますし、
考古学的な資料としては、国がつくられていくのは、
もう少し時間が経ってからになる。
神話がすべて事実とするのは、
確かに難しいかもしれません。

もう1つは戦争の影響ですね。
かつて「紀元節」としてお祝いされた祭典も、
「軍国主義を彷彿させる」として、
日本はタブー視してきました。
だからあまり、
日本神話を学校で教わることはありません。

でも、神話をなくした国は、
果たして国として正しいのか……という
根本的な問題はありますよね。

知っておくべき大切なことが、
「建国記念」にはいくつかあります。

まず神武天皇がどうやって国を作ったかですが、
それは大和に立ちはだかった
「ナガスネヒコ」という敵を倒すことによってでした。

でも、ただ「やっつける」のではない。
日本書紀では自分の正当性を示し、
相手に潔く傘下についてもらうため、
さまざまな奇跡を神武天皇は、披露した
……ということなんです。

これが事実かどうかは問題ではありません。

大事なことは、建国のころから私たちの国は、
「どんな敵をも打ち倒す強いリーダー」よりも、
「できれば戦をせず、平和的に解決するリーダー」を
求めていたということです。
これは日本的問題解決法の原理、みたいなものですよね。

さらにもう一つ、
神武天皇が実在しようがしなかろうが、
実在が確認できる天皇を見ても、
日本は現在、「世界で最古の王族」を
いただいている国であることは間違いないということです。

つまり「現存する最古の国=日本」ということ。
それだけ長い国を私たちは維持している。
私たちはその誇りを、忘れてはいけませんね。

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