
「会いに来てくれた姿勢に感謝する」
そう言ったのはサッカー、ワールドカップで
ベスト8進出を決めたベルギー代表の
リュディ・ガルシア監督。
感謝の言葉を伝えに行ったのは、
敗者となったアメリカ代表のストライカー、
フォラリン・バログン選手……。
そう、トランプ大統領のゴリ押しで
レッドカードによる出場停止が延期になった
あの選手ですね。
正直、レッドカードの
アメリカの試合を見ていたのですが、
レッドカードは厳しすぎる気もしました。
けれどもルールはルール。
当人も出場しないつもりでしたが、
なぜか裁定が延期になってしまった。
「当然、論争になるのはわかっていた」と、
当人もコメントしていましたが、
期待しているアメリカのファンのため、
一緒にプレーする仲間のため、
決定をただ、受け入れて
試合に出ることを決めたわけです。
批判は承知ですが、
試合に勝つため、チームに貢献するため
代表に選ばれている選手です。
「出ろ」というなら当然、自分が出て、
最善のプレーをするしかない。
結果、アメリカは、
強国ベルギーに敵わなかったのですが、
最後に異例の措置を受けて
試合をさせてもらった彼は、
敵チームにお礼を言いにいったとのこと。
それをベルギー側は尊重したわけですね。
「会いに来た姿勢に感謝する」
「彼が責められるわけではないし、
彼がこの大会で成し遂げた成果が
すべて否定されるべきでもない」と。
勝ったから言えることでしょうが、
相手の立場を考えれば、
そうせざるを得ないこともよくわかる。
ネットが当たり前になった、この世の中、
「自分の正しい」に同調する人がいれば、
人はどんどん相手への批判と、
自分の「正しい」に固執しがちになっていきます。
でも、相手には相手の立場があり、
背負っているものだって当然のようにある。
私たちはそれを考慮して
人間関係をつくっていく必要があるし、
決断を下す側は、
「相手に背負わせるもの」まで考慮して、
自分が責任を背負う覚悟も必要になってきます。
それで対立しても、こうやって勇気をもって
相手に対処すれば、道はちゃんと開けるもの。
そう信じたいですね。




