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知っておきたい我が国をつくった「偉大な王」
- 2026/7/9
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皇室典範の議論にも関連するせいか、
今、非常に売れている本がこちら。
中公新書の『継体天皇』(河内春人著)
ですね。
継体天皇というのは、
26代の天皇とはされますが、
神話的な伝承ではなく、
歴史的な記録や考古学的な証拠から、
実在が確定できる最古の天皇。
現在の歴史学では、
多くの研究者が、今の皇室につながる王朝の
確立者ではないかと考えられている人物です。
まあ、それでも年代的には、
我が国の王朝が、現在まで続いている
世界的に最古となる王朝であることは変わりません。
男系にしろ、女系があったにせよ同じこと。
まあ、それ以前のことは、
はっきり言って「よくわからない」わけですね。
逆に言えば「継体天皇」のことは、
文献による検証でも、考古学的な検証でも、
これだけのことが、
今はわかってきているわけです。
さまざまな新しい発見を古代史と統合することは、
なかなかワクワクしますね。
各地にある古墳の状況から、
現在、5世紀以前の日本では、
複数の王族集団から適任者を合議によって
選んでいたのはないか……という見方があります。
むろん、それを否定する見方もあるでしょうが、
ヨーロッパや中国のように
巨大な軍を率いる一人の王が
他のライバルを一掃するのでなく、
日本はあくまで「和」による話し合いで
1つの国家をつくってきた。
朝鮮半島や中国に巨大な国がある以上、
それが最も合理的な考えだったのでしょうが、
「和」によって国をまとめたリーダーシップは、
その後の私たちの民族性や歴史の特徴をつくる
大きな道標になったのではないか。
だとすると、
結果的に神話の中に埋もれてしまっている
継体天皇の功績は、
もっと評価されるべきだし、
もっと我々が誇るべきものではないか……。
いずれにしろ、私も学生時代に
考古学や歴史学を学んできた人間です。
権威や伝承をよりどころにして
「日本はスゴい!」と言うのでなく、
実際に成し遂げた事実を検証したうえで
自国に誇りを持つことができたらと思いますね。
ぜひ『古事記』や『日本書紀』と合わせて
歴史学者がどのように検証しているかも
知ってほしいです。
ちゃんとまた、
古墳を見に行きたくなるなぁ……。




