それでもやっぱり梅雨は来る
- 2025/6/11
- できる人研究所

6月11日は、暦上で
「入梅」と呼ばれる日なのだそうです。
ちょうど今日は、九州に続き、
北陸と関東甲信地方も梅雨入りをしました。
だから「入梅」なのか……というと、
そうではありません。
太陽緯度が80度になるとき、
だいたい日本では梅雨に入る頃ということで、
あらかじめ「入梅」という
時期が設定されているそうです。
農家にとっては、梅雨の目安になる日。
傘の記念日にもなっているとのことです。
すると今年は、あらかじめ梅雨入りしそうな
目安の日に、
予定通り梅雨になったということ。
なのに今年は、梅雨と同時に
線状降水帯が発生したりして、
大変なことになっています。
昨年は確か東京ではなかなか雨も降らず、
梅雨入りもかなり
遅れたのではなかったか。
この地球温暖化が進んでいる現在、
「梅雨」と言いながら、
毎年のように、雨の降り方は
異なっているように思います。
今年は激しい雨が降る一方で、
天気のいい日は猛暑になる
……なんて、
最悪の予報も出ているようです。
これから注意しないといけませんね。
ただ、私たちが忘れてはいけないのは、
日本には梅雨があり、
それが稲に水を与え、
私たちに恵みをもたらしてきたということ。
私たちは梅雨の恩恵を忘れ、
同時にコメへの恩恵も忘れ、
天候や収穫の動向と、
米の値段や流通量が
釣り合わなくなってしまった……。
このままでは確かに、
日本人の多くの人が
米を食べなくなってしまうかもしれない。
それは日本人のアイデンティティが
喪失されるということではないのか?
つまり、梅雨があってこその
日本なのだということ。
私たちは忘れてはいけませんね。