「ドイツ戦車」の仕事術

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ドイツ製の「世界最強の戦車」、
レオポルドⅡがウクライナに供与される
……というニュースがありました。
ウクライナにとっては国土を占領している
ロシア軍を追い出すための重要戦力。
待望されていたそうですね。

けれども、「へえ」と思ってしまうのは、
今でも戦車って、
「ドイツが最強なんだな」ということ。

ドイツ自体がためらってたのも、なんとなくわかる。
なんせ、かつて現在のロシアよりも
世界にとって害悪だったナチスドイツの軍、
その強さの1つが、戦車でもあったわけです。

その戦車、恐れられたのは「レオポルド=豹」と、
「タイガー=虎」の名を呈した戦車。

「タイガー戦車」といえば、
名前は聞いたことがあるでしょう。
連合軍がこれに出遭ったら、
勝ちようがないので、当初は一目散に
逃げていたとのこと。

ちなみに画像は、
私がその昔に作ったプラモデル。
さらに「タイガー戦車」を強力にした
タイガーⅡ戦車、通称「キングタイガー」です。
間違いなく最強だったのですが、
あまりに砲台を大きく、装甲を厚くした結果、
機動性が悪くなって、
ほとんど活躍できずに終わりました……。

まあ、戦艦「武蔵」もそうでしたが、
敗戦国はよく、こういう無駄をやりますよね。

この「タイガー戦車」の開発に携わったのは、
「ヒトラーを名指しで呼んでいた」という
ポルシェ博士に、
ダイムラー・ベンツに、
今も「レオポルド戦車」に関与している
クルップ社です。

つまりは現在も、
ドイツの主力となっている企業ということ。

敗戦後、当然ながらナチスは解体され、
兵器の開発に携わった人々も罪を問われました。
ナチスには反対していたというポルシェ博士も、
クルップ社の幹部たちも、
連合国の軍に逮捕されているわけです。

それどころかドイツ自体は東西に分断され、
しばらく経済も他国の管理下に置かれていました。

にもかかわらず、
戦争を支えた技術の伝統は、
こうしてずっと維持しているわけですね。
自動車などでも、考えてみれば当たり前のように、
「最強の兵器を作ったドイツ」の技術が
現在も生きている。

日本よりもずっと
戦争時と現在を切り離そうとしてきたドイツですが、
強かった部分は決して手放していない。
こうした「たくましさ」は、
見習わなければいけないのでしょうね。

時間ができたら、またプラモデルも作りたいな。

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