じつは「悲劇」の起こった場所でした

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激しい寒波が来ています。
個人的には体調もまだ、完全とは言い難いのですが、
停滞しているわけにもいきません。

今日は打ち合わせで、こっちへ来るのは久しぶり。
国技館のある両国へ行ってきました。

その両国のこちら、
「横綱公園」という場所です。

前からこの公園、通ったことは何度もあるのですが、
ちゃんと見学したことはありませんでした。
横綱町という住所ですが、公園のネーミングといい、
なんとなく古風な建物といい、
てっきりお相撲関連の施設だと思っていたんですね。

訪ねるとまったく違っていました。
こちらの建物は、
「東京都慰霊堂」という施設。
関東大震災のときにこの場所で
犠牲になった方を慰霊したもの。

ときは1923年の9月1日、
大震災が起こったとき、この公園は当時も、
ここにあったそうです。
広い公園ですから、
大勢の人が避難場所として
ここに集まってきました。

ところが夕方に公園内で火災が発生。
炎は大勢の人が持ち寄った家財道具や
馬車などに燃え移り、巨大な旋風となります。

つまり、大勢の人が集中した場所で
炎の渦が巻き起こったということです。
その様子はあまり想像したくないのですが、
避難した3万8000人の方々が
この渦に飲まれたとのこと……。

炎がおさまったとき、
遺骨は3メートルに達したといいます。
その犠牲者を慰霊するため、
この堂は作られたそうですね。

その後、この堂は、
東京大空襲の犠牲者への慰霊も兼ね、
「東京都選定歴史的記念物」となり、
現在に至っています。
ならばここに来たときは、必ず参拝しないとですね。

ちなみにこの場所から後ろのほうを見れば、
スカイツリーが高くそびえています。

いまも日本は寒波の危険に見舞われていますが、
過去の歴史を見るほどに、
危機を回避する知恵は溢れているでしょう。
先人が経験したことを、きちんと私たち
生かしていきたいですね。

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