ベスト4までよく頑張ったので「君たちの瞳に乾杯!」

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「君の瞳に乾杯!」とは、そもそも
「Here’s looking at you, kid.」という原文だそうですが、
有名な映画から生まれた言葉です。

1942年作という古典映画、
ハンフリー・ボガードとイングリッド・バーグマンの主演。
『カサブランカ』ですね。

このカサブランカがどこにあるかといえば、
そう、「モロッコ」ですね。
今回、ワールドカップとしては、
アフリカの国で初めてベスト4まで進出しました。

日本以上に、
今回は最も世界を驚かせた国になっています。

ただ世界中で移民たちが大騒ぎするなどで、
その印象を悪くとらえる人もいます。
一方で、モロッコ人のサポートは日本人のように、
ゴミ掃除をするなどして、
カタールでの評判がよかったとも言われます。

なぜ、そんなふうに移民が多いのか?
いったいモロッコって、どんな国なのでしょう。

アフリカでサッカーが上手ということで、
ワイドショーではジャングルの原住民のように
誤解する人いました。
そうでなくモロッコは東からエジプト、リビア、
チュジニア、モロッコと並ぶ砂漠の国で、
日本よりずっと古くから文明化していた国です。

紀元前に地中海の商人だったフェニキアが、
カルタゴという国を作り、
その後はローマに支配され、ゲルマン人がやってきて、
イスラム教徒がアラブからやってきて、
その後、トルコ人がやってきて、ポルトガル人がやってきて、
それからフランス人が……。

えっ? モロッコ人いないじゃん!? って、
その通りなんです。
ありとあらゆる他民族に支配され、
「モロッコ」という国が独立したのは戦後の話。

そしてたくさんの民族に支配された結果、
たくさんの移民が世界に散ることになった。
象徴的なのが先の映画『カサブランカ』で、
これも確かフランスの植民地時代に、
ナチスドイツが南下してくるということで
住民が逃げる話だったと思います。
「カサブランカ」はモロッコを代表する港町ですね。

コロナ禍では分断も進んだと言われますが、
なんだかんだいってヨーロッパは
民族差がどんどん希薄になり、
各分野で活躍する移民出身者が増えています。

フランス代表はその象徴ですが、
モロッコ人も最近になって各国で活躍しやすくなり、
今は大勢の選手がヨーロッパのクラブで
成功するようになりました。

それでも2022年代になってやっとですが、
世界を席巻できような逸材が集まった
……ということなんですね。
こういう人々が結束したら、やっぱり強いでしょうね。

今回はベスト4まででしたが、
未来が楽しみではあります。

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