3月11日、震災と引越しと
- 2026/3/12
- できる人研究所

昨日は3月11日、
あの東日本大震災から、
15年という節目になりました。
奇しくも新しい街に越してきてすぐ迎えた
震災の日……でしたが、
じつは「引越し」と「震災」には、
私にとって遠からずつながったものがあります。
長く自宅を仕事場にしていた私ですが、
15年前、震災を迎えた日、
私はマンションに居を構えていました。
長い付き合いの方は、よくご存知でしょう。
当時は恵比寿にあった事務所を
自分の本拠地にしていたんですね。
それだけ羽振りもよかったのですが、
すでに出版不況は始まっていて、売り上げは激減中。
事務所を維持するのも、
だんだんと困難になっていました。
そんな中で、あの震災です。
仕事はほぼストップ。
東京でも電気がつかない日は続き、
紙やインクの不足から、出版業界も一時、
仕事が止まりました。
そんな中、やることもないから
私は東北に行き、ヘドロ除去などの
お手伝いをしていたんですね。
仙台に泊まり、東松島でボランティアした日が
一番多かったのではないか。
そして東北にて、
家を失っても明るく笑っている人々を見て、
私は事務所を引き払う決意をしたわけです。
最終的には2011年の、
秋くらいだったでしょうかね。
そして、この日以来の引越しを先日、
行なったわけですが、画像は現在の私の住まい。
まだオフィスも自室もセッティングできず、
ダンボールが積み上がっていますが、
パンダが描かれた「引越しのサカイ」の箱に、
「アート引越センター」の白い箱が
混じっているのがわかると思います。
じつはこの白い箱が、
15年前に恵比寿の事務所からやってきた荷物です。
「いつか事務所を復活させよう」という考えで、
私は自宅にて、箱に入れたまま、
ずっと15年もの間、仮オフィスのような考えで
仕事をしてきたんですね。
そんな方針とは別に、
環境的な事情で移ることになってしまった
新しい住まい。
でも私はここで、いったんすべての段ボールを
解放しようと考えています。
もう「仮」とか、「新しい事務所」なんてことは、
ひとまず取りやめて、
ここを本拠にゼロベースの仕事を
しっかりと創り上げていく。
その上を目指すのは、これからでいい。
そう思うと、だんだん今の環境が
楽しくなってきました。
本当のことを言えば、
3月11日になるたびに
以前の状態を取り戻せない自分を
嘆くばかり……だったのですが、
今回は自力でないものの、
ステージが変わったと思っています。
今にふさわしく冷静に3月11日になったら、
自分を振り返る。
これからも続けていきます!
来年はどういう気持ちになっているだろう?




