「不可能だ」なんて思ってはいけない

「この状況が続くなら、
ぼくにとって事業は終わりだから、
もうヤフーBBをやめると記者会見する。
その帰りにここに戻ってきて、
ガソリンをかぶっていく」

こちら賢者の書店から発売されている

夏川賀央の、

成功者に学ぶ
心をつかむ言葉術

から引用した言葉。

ソフトバンクグループ、
孫正義さんの言葉ですね。

時は2001年のことに溯りますが、
ブロードバンドの事業を始めた
ソフトバンク社。
ただ通信インフラを持っているのは、
天下のNTTですから、
なかなか開通工事なので、
言うことを聞いてくれなかったのこと。

で、こんな
「ガソリンをかぶる」といった
無茶な言葉で、
巨像のような会社を動かしたんですね。

まあNTTといえば、
もともとは電信電話公社。
つまり国営の電話局ですから、
まあ張り合って勝てる相手
……ではないわけです。

ただ、通信事業を始めたときから
この孫さん。
相手を対等のライバルと思っていたし、
「決して負けてはいなかった」
ということなんですね。

で、つい2日前になります。
ソフトバンクは、米国のスプリント社を
総額1.5超円で
買収することを発表しました。

スプリント社は米国3位の
携帯電話事業者、
とのことですから、
携帯電話の世界では
完全にNTTドコモを抜いてしまった
……ということなんですね。

最初から相手を臆さなければ、
いずれは勝てる日もやってくる。
そういうことなんでしょう。

むろんこの通信の世界、
日本は「ガラパゴス」なんて言われ、
最初から非常に小さい世界で
争っているだけ
……という話もあります。

買収にも賛否両論なんでしょうが、
やはり「うちはここまで」という
限界を決めてしまったら、
それ以上の成長はできません。

「世の中に不可能なことはない」
なんて考える人が、
いちばん最後には
先頭になっているのでしょう!

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