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「たとえですね、明日死ぬとしても、

やり直しちゃいけないって誰が決めたんですか?

誰が決めたんですか?

まだまだこれからです」

 

刑事ドラマ『古畑任三郎』より。

自分自身を殺す、壮大な自殺計画を試みた犯人に

古畑任三郎が言い放つ言葉です。

そういえば記憶にあります。

ドラマで演じた主人公たちを思い描くと、

私たちはついつい、

その人たちが永久に存在するものと勘違いしてしまう。

それだけに大きなショックでした。

まさかの、俳優、田村正和さんの死去。

 

その昔は、みんなそのモノマネをしたものですが、

最近はずっと姿を見ていなかった。

闘病生活をしていたんですね。

 

弱い自分を見せてしまうと、

ドラマで演じてきた人物たちの印象を損ねてしまう。

そんな気持ちからでしょう。極力人前に出ることを避け、

ひっそりと最期のときに備えていました。

それも田村さんにとっては、あるべき形だったのでしょう。

☆

実際、田村正和さんは、

自分が演じる役のイメージを守るため、

素の自分を徹底的に見せないよう

努力していたそうです。

 

人前で食事をせず、

俳優同士で馴れ合うことはしない。

仕事もドラマ以外はほとんどやらず、

ただひたすら。

演じる役柄になりきることに没頭しました。

 

それだけ「演じる仕事」をする自分自身に厳しくあった。

誇りをもって仕事をしていたのでしょうね。

 

なんでも数少ない田村さんの趣味には、

「時代小説を読む」というものがあったそうです。

サムライの役も多くありましたが、

自身の仕事にも「武士道」を見出していたのだと思います。

☆

そういう数少ない武士道の体現者が

世を去ってしまうのは、本当に寂しいこと。

私たちはその仕事へのリスペクトを決して忘れず、

演じていた英雄たちの姿を

永久に保存していきたいですね。

 

[Words of Wisdom〜君はこの言葉を知っているか?]

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