「お彼岸」にやるべきこと

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3月21日、春分の日ですね。

冬と春の境目であり、
「秋分の日」と同様、
太陽が出ている時間と出ていない時間が
等分になります。

その太陽は真東から昇り、真西へ沈む……。

そこで古代から、
西方にある「あの世=彼岸」に続くゲートが
開く日とされたわけです。

あの世から死者の魂がやってくる。
その期間が「春分」や「秋分」を挟んだ
前後3日間ということ。
これを「お彼岸」と呼んでいるわけですね。

ただ、仏教では
さらに高度な解釈をしました。
それが画像にあります。
「覚林寺」にあった標語。
「菩提の種を蒔く日」とありますね。

つまり仏教で言う「あの世」とは、「極楽浄土」です。
そこに至るのは、
基本的に「菩提=悟り」を開いた者。

そこへのゲートが開くということは、
私たちは生きながらにして、
極楽浄土への切符を手にする
チャンスが生まれるということ。

「お彼岸」の7日間には、
そのための努力をしようという
考えがうまれたんですね。

努力とは、具体的には次のような行動だそうです。

布施……他人のために善行を施す
持戒……身を慎み、他人に迷惑をかけない
忍辱……災いを受け入れ、耐えしのぶ
精進……誠心誠意努力を続ける
禅定……静かな心を持ち、動揺しない
智慧……怒りや不満、嫉妬にとらわれず、真理を正しく見極める

これを「六波羅蜜」と呼んでいますが、
特にお彼岸の期間には、
意識して頑張りましょうということですね。

ちょうど「まん延防止」の期間も終わり、
人間関係を修復する努力も
これからやっていくべき時期。

お彼岸に限らず、
心に留めておくといいかもですね。

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