聖徳太子の空中庭園

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先日、成田山新勝寺に行った
……という話をしたので、
ついでにこちらも。

このお寺にある数々の施設の中でも、
私が一番好きな場所かもしれません。
展望台のようなスペースに突き出した
左右対称の正方形の庭。
その真ん中に、
東洋風の小さな建物が作られています。
この風景はなかなか幻想的ですよね。

ここ、お祀りされているのは、
かの聖徳太子です。

まあ、かつてはお札になっていた大偉人も、
いまは学校で
「聖徳太子」と習わないらしい。
正確には「厩戸皇子」ということになるのでしょうが、
飛鳥時代において仏教のパイオニアとなった方。

とはいえ、成田山の開山は
平将門の乱が起こった10世紀とされます。
その300年前に、
奈良で活躍した聖徳太子が、
どうしてここで祀られているのだろう?

一般的に聖徳太子が建てた寺は7つ。
「聖徳太子建立七寺」として
すべて明日香の地にあったとされます

法隆寺、広隆寺、法起寺、
四天王寺、中宮寺、橘寺、葛木寺

ところが伝承ではそれ以外に
46の寺を建てた……と言われているんですね。
これが本当なのか?
あるいはどこなのかは、よくわかっていません。

そこで「うちだったらいいな」ということで、
全国300ヶ所以上のお寺が
名乗りをあげている……。

まあ、こちらの施設は
「平和を祈願して建てた」とされますから、
どこまで本気かはわかりません。

ただ関東では珍しく、
聖徳太子をお参りできる場所。
形は法隆寺の「夢殿」を模していますし、
撮影できませんが、
中にはちゃんと太子さんの像もあります。

来た折にはぜひ
挨拶してさしあげてくださいませ。

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