控えめな人の時代がやってきた!?

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最近、私が読んだ本の紹介ですが、
売れているようですね。
本屋さんでもベストセラーに入っていました。

静かな人の戦略書
(ジル・チャン著、ダイヤモンド社)
という本。

「どちらかといえば、人見知りで、
内気で内向的」……という人が、
どんなふうにコミュニケーションをとり、
どんなふうに人間関係をつくり、
どんなふうに仕事をするべきか?
という内容の本ですね。

売れているというのは、
「対人関係が苦手」という人は世に多いのでしょう。
私もその1人ですから、気持ちはよくわかります。

でも、マネジメントや営業のような
対人能力が問われる世界で、
案外と「内気な人の方がうまくいく」というのは
よく知られていることです。

本書の例では、イーロン・マスク、ビル・ゲイツ、
ウォレーン・バフェット、マーク・ザッカーバーグ、
スティーブ・ウォズニアック、ラリー・ペイジなど。

いずれも「内向的」と
心理学では分類される人々だそうですが、
アイデアのみにならず、
人前のパフォーマンスでも大成功しているわけです。

内向的な人は、慎重なぶん、
論理的に話をすることができるし、
誠意を相手に感じさせることも多くあります。
軽はずみに動かないし、
熟慮して相手を選ぶこともできる。

成功は遅いかもしれませんが、
それを確実にする能力に置いては、
むしろ社交的な人より優れているのでしょうね。

ただ、意外に本書を読むと、
内気な人向けの本でありながら、
けっこう私のような内気な人間にとって
ハードルの高いことも多い。
案外と頑張らなきゃいけないことも
多くあるような気はします。

著者はアメリカで成功している
台湾人の女性のようですが、
だからこそ「内気だから」と閉じこもるだけでは、
チャンスも回ってこなかったでしょう。

それはコロナ後の現在も同じ、
今は社会が引きこもりを許してくれるから
内気な人は、案外と人とコミュニケーションを取らず
のほほんとやってこれた。
でも、気づいてみると、多くの機会を
失っていることが多くあったりします。

つまり、内気な人は内気になりに、
できる範囲で壁を越えていく必要がある。
本書はそのための手引き書にもなっているわけですね。
「これならできるかも」という方法も多いので、
当てはまる方は試してみてはいかがでしょうか。

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