聖フランチェスコと動物の日

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10月4日は、「世界動物の日」という
記念日だそうです。

なんでも1930年代という古くに制定されたそうで、
動物愛護や自然保護、環境保全の催しが
世界的に実施されるんだそうですね。

4日がそんな日になったのは、
じつはもっと古くに起源があります。
前にもブログで紹介したかもしれません。
12世紀から13世紀という時代に生きた
キリスト教の神父さん、
聖フランチェスコの命日と重なっています。

聖フランチェスコといえば、
日本をはじめ、世界中に修道院を持つ
「フランチェスコ会」を創始した人物。

……ですが、何より清貧を説き、
あまり組織づくりにも関心がなかった
フランチェスコさんです。
もっぱら自分は森の中の
山小屋のようなところに住んでいたんですね。

孤独だったフランチェスコですが、
彼の周りには人間でなく、
もっと純粋な動物たちが集まってきます。

小鳥たちに、キジ、ハト、ウサギ、ロバ、
コウモリ、セミやコオロギのような昆虫まで、

中でもオオカミの話は有名です。
村をたびたび襲うオオカミに対し、
フランチェスコさんは、
「村から食料を渡すから、その代わり
人や家畜を襲うのはやめてくれないか」と
説得します。

その後、村にも
「彼はただ、食糧に飢えているだけなんだ。
根は優しいやつなんだよ」と説得。
両者を和解させてしまうんです。
日本だと親鸞上人の
「悪人も救われんだ」という話に近いのでしょうか。
伝説が残っているドイツの村には、
画像のような像があるようです。

そうして集まったたくさんの動物たちに、
フランチェスコさんは
キリスト教の説法をしたと言われるんです。
通じたかどうかわかりませんが、
彼の周りにはよりたくさんの
動物が集まるようになった……。

で、10月4日の命日は、
「動物たちにもちゃんと魂があるから」ということで
世界的な動物保護デーになったんですね。

そういえば最近、
隣の家が大きな木を切った関係で、
そこにいたスズメがうちに集まるようになりました。
洗濯物を干すときにベランダに出ると、
かち合わせて慌てて逃げていったりします。

なんか悪いなと思って、そんなとき私は
「いいよ、いいよ、すぐ終わるから」なんて
ボソッと言うのです。
すると不思議なもので、スズメは本当に逃げずに、
その場にいたり……。
「えっ? 通じたの?」
ならば今度は、
コミュニケーションをとる努力をしてみようか……。

とにかく周りの動物たちは大切にしましょう。

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