ネアンデルタール女性は美しかった!?

毎週配信メルマガ「賢者の会」通信はこちら

今日は夏川が読んだ本の紹介ですが、
こちら。

ネアンデルタール人は私たちと交配した
(文藝春秋)というもの。

「そういえば読んでいたなぁ……」と、
調べてみて気づきました。
本年のノーベル医学生理学賞の受賞者、
スウェーデンの
スヴァンテ・ペーボ博士の本ですね。

この賞を人類学の研究者が取るのは珍しいのですが、
考古学専攻だった人間としては嬉しいです。

ぺーボ博士の功績は、
ネアンデルタール人のゲノム解析に成功したこと!

おそらく世代によって、
学校で習った知識は異なっているでしょう。
ネアンデルタール人は4万年くらいまで生きていた、
異系統の類人猿種族。

祭儀や葬儀の文化があったことも知られますが、
基本は人類の祖先でなく、
進化に至る途中で、
枝分かれした別種族と考えられています。

ところが彼らのゲノム解析をしたペーボ博士は、
1〜4パーセント、
私たちの遺伝子とネアンデルタール人の遺伝子が
一致することを発見したんです。

それはつまり、クロマニヨン人と呼ばれた
私たちの祖先、ホモ・サピエンスが、
別種族であるネアンデルタール人と交配し、
子孫を得ることがあったということ。

実際、両者は一時期、同時代に共存していたのですが、
そんなことがあるのでしょうか?

確かに現代人で、ゴリラやチンパンジーに
恋愛感情を持つ人はそうそういないでしょう、
かつての想像図のように、
ネアンデルタール人が
「いかにも原始人」といった感じであれば、
それはなさそうなことに見えます。

でも、復元の結果、ネアンデルタール人が意外と、
人間に近かったことも判明しているんです。
女の子とか、普通に可愛いですよね。

 

ちなみに男性もワイルドでイケメンですが、
このことはつまり、かつて存在したネアンデルタール人が、
滅亡したのでなく、
私たちと融合して、現在も存在しているということでも
あるわけです。

そんな歴史を知れば、
人種の差別などなんの意味があるだろう……。

そんな研究がノーベル賞を取る評価を得ていること、
ちゃんと私たちは知っておきたいですね。

関連記事

ページ上部へ戻る