「平和の都市」はいつできた?

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カタールでのワールドカップと入れ替わりに、
エジプトで開催されていた
「COP27」が終了しました。

なんだか中東地域が今は凄いんだなと
改めて感じましたが、
環境問題をおざなりにせず、
「損失と被害」に見合う基金を立ち上げる交渉を
成立させたことには執念を感じます。

それほど環境問題は深刻ですし、
国家の生存のためにも
譲れない問題になっているのでしょうね。

ずっと気になっていたのは、
開催されていた「シャルム・エル・シェイク」という
エジプトの町です。

現地からの映像が入るたびに、
「キレイなところだな」と思っていたのですが、
大学の頃にエジプトに長くいた私に、
あまりこの町の記憶がありません。
一体どこなんだろう?

なるほど、シナイ半島にある都市なんですね。

かつてはイスラエルの占領下にあり、
80年代に占領されたところ。

私がエジプトに行ったときは
すでに返還されていたと思いますが、
ちょっと行くには冒険になる地域でした。
確かバスはあったと思うのですが、
治安も悪かった気がする。

ただ、スキューバダイビングをする人には
天国のような場所で、
イスラエル時代からリゾート地としての
開発は行なわれていたんだそうです。

そしてこの開発を
私がいた当時、大統領だったムバラクさんが受け継ぎ、
ここに住居を構えて、
美しい町の完成を推進したとのこと。

そして2000年代になってから国際空港が開発され、
いつのまにかカイロやルクソールに並ぶような
巨大観光都市になっていたんですね。

かつて戦争をしていたイスラエルとエジプトの
「橋渡しをした町」ということで、
「平和の都市」とも呼ばれているとか。
そりゃあぜひ行ってみたいものだ。

こういう国際都市が、
かつて第三国と言われたところに
どんどんできている。

「損失と被害」などと言われ、
お金を出す先進国はムッとしているけれど、
その立場は何年もしていれば
逆転しているかもしれない。

「豊かなところが困ったところを助ける」
という枠組みが、
何より重要なことなのでしょう。

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