意外なところにあった意外な史跡

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こちらは桜の下で子供たちが遊んでいるのは、
「広尾公園」と呼ばれている広場。
右側にあるのは有名な都営のアパートです。

しょっちゅう通っているこの場所。
お年寄りたちと子供たちが一緒にくつろいでいて
都心にあってのどかな場所ですが、
じつは「史跡」だったんですね。

気がつきませんでした。
意外なものがあった跡。
「広尾電車営業所車庫跡」と
正式には言うのだそうです。

つまり「電車の車庫」だったのですが、
ただの電車ではありません。
じつは「路面電車の車庫」だったんですね。

たくさんの路面電車が
ここにズラリと並んでいた。
その光景を想像すると、
ちょっとワクワクしますね。

私も当時の頃は知りません。
1969年に廃止されたそうですから、
生まれた頃は走っていたのか。

・品川〜四谷三丁目
・中目黒〜築地
・渋谷〜金杉橋

そういった路線を走る電車が、
この車庫には停められていたそうですね。
どこにも当時の10円で行くことができたとか。
便利そうですよね。

ただ東京オリンピックをピークに、
東京の町は首都高が整備され、
「道路は車のために使用されるべき」という
風潮になっていきます。

だから路面電車は荒川線をのぞいて、バスに移行。
やがて東京の町には
地下鉄がはりめぐらされることになりました。

結果、ターミナルだった広尾駅は、
なんだか外れた駅のようになって
中心から外れてしまったのですが、
実は状況も少し変わりつつあります。

それはこの近くにある
「白金高輪」などの駅になるのですが、
都営三田線と都営浅草線が乗り入れることで、
羽田や成田までともつながった
国際的なネットワークの地下鉄ターミナル駅へと
この周辺が変化していく可能性があるそうなんですね。

すると東京で取り残されたようになっている
のどかな場所にも変化が起きるのか?
まあ、「このまま」でいいような気もしますけどね。

昭和っぽいところは、できるだけ、
そのままであってほしく思う最近です。

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