いつから迷惑になった?「春霞」

毎週配信メルマガ「賢者の会」通信はこちら

「春霞たなびく山の桜花
見れども飽かぬ君にもあるかな」

春の霞がかかった山に咲く桜の花。
いつ見ても飽きないけれど、それは君も同じだね……。

なんていう平安時代のラブソング。
紀友則が「古今和歌集」に残した歌ですが、
この「春の霞」というものが、
古代から「黄砂」を含んでいたそうなんですね。

夜になると「朧(おぼろ)」という言葉も
使われました。

この黄砂、知っての通りですが、
ここ数日、日本列島にはかなり前代未聞な量で
大量に飛来しているそうです。

ですから私も洗濯物は外に干さず、
今日はできるだけ外にも出ずに過ごしていたのですが、
別に黄砂は今年に限った話ではありません。

ニュースでは「車がこんなに汚れんですよ」なんて
衝撃の映像っぽく紹介されていましたが、
昨年まではこの時期、
私は毎年のように経験してきたことです。

画像は昨年まで、私が使っていた駐車場ですが、
毎日毎日、車が真っ黄色になってしまいます。
ですから毎日のように駐車場に行っては、
ハタキで砂をはらっていました。
洗車しても数時間で元に戻ってしまいますからね。

今はこの駐車場がなくなってしまったお陰で、
立体駐車場に車を入れることになりました。
毎日洗車の季節がなくなったことは、
よかったことでしょうかね。

でも、紹介したように、はるか平安時代の頃から、
黄砂はあったんです。

そりゃそうで、そもそもこの砂は、
中国の「タクラマカン砂漠」や「ゴビ砂漠」から
飛んでくるわけです。
はるか昔からこの砂漠はある。
したがって日本には旧石器時代の頃から、
「黄砂は飛んできていた」と想定されています。

それなのになんで、ここ数年急に
問題になったのだろう?

1つには「黄砂の量が増えたこと」が
確かにあるようです。
中国の再開発の影響なのか、
あるいは地球温暖化のせいなのか。
詳しいことはわかっていませんが、
確かに2000年代から量が増えたデータはあるらしい。

でも、それ以上に、気象観測の技術が進んだことが
大きいんじゃないかと思います。

なんせ今では中国から大量に
「黄色い物質」が飛んできているのを、
画像で詳細に確認できるわけです。

これには大気汚染の汚れも加わっていますから、
世界で1、2を争うくらい潔癖な民族である日本人は、
あまりこれをよしとしない。
つまり、心理的な理由が
かなり大きいんじゃないかという気もしますね。

もちろん吸い込むことは体によくはありません。
ただ、決して今に始まったことではない。
心配しすぎにも注意し、
「霞」や「朧」を楽しむメンタルも必要なのかもしれません。

関連記事

ページ上部へ戻る