地震が気になる今年、ちょうど100年を振り返ると

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最近は非常に、地震が多いですよね。

能登半島の地震が大きな被害を出しましたが、
東京でも先日、ちょうど朝の4時ごろに
スマホがけたたましく鳴りました。
最初の揺れが激しかったから、少し驚きましたね。
結局は大したことがなくてよかったです。

ただ気になったのは、千葉県南部という震源地です。
あれ、そういえば「関東大震災」って、
この辺りで起こったのではなかったっけ?

調べると関東大震災の震源地は
「相模沖」だそうですから、
一見、今回と違うように見えます。

ただ、「関東大震災」の震源地は
神奈川県全域から東京湾を越えて
千葉県南部まで横たわる「相模トラフ」という
広い範囲で考えられているそうです。

ですからやはり、
「大きな地震の発生が考えられるエリア」であることは
間違いないんですね。

実は関東大震災が起こったのは1923年で、
今年はちょうど100年のメモリアルになります。
だから内閣府のホームページには、
近年までの研究成果をまとめた、
特設サイトも作られているようです。
こちら

東京という都市は、その地下で
「フィリピン海プレート」「北米プレート」
「太平洋プレート」という
地球の表面を覆う巨大な3つの岩盤がぶつかり合っている、
世界でも極めて地震の危険性が大きい異例の首都だそうです。

ただ、ここ最近起こっている地震は
プレート内の深いところで発生しているため、
それほど大きいものではないようです。

「関東大震災」はもっと地上に近い、
プレートの境界で発生したもの。
懸念されている「首都直下型地震」は、
さらに地表の浅いところでの地震が想定されています。
だから今回の地震との関連で巨大地震が起こることは、
さほど心配する必要はなさそうだとのこと。

ただ、関東大震災の規模は、マグネチュード7.9。
あの東日本大震災のマグネチュード9以上に比べ、
決してエネルギーは大きくないものの、
6倍になる10万5000人という死者を出しています。
津波などが起こっていないにも関わらずでした。

その理由は、なんといっても巨大な火災と、
震災に対する当時の住民の知識不足があったわけです。

画像は両国の「横綱公園」にある「東京都慰霊堂」ですが、
ここでは避難してきた方々を火災の熱風が襲い、
3万8000人が亡くなっています。

そこで慰霊碑が建てられたのですが、
今も地震の危険性を伝えています。
ちょうど訪ねたのは桜のシーズンでした。

ですから結局は、私たちの意識が
被害の大きさを決めるわけです。
怯え過ぎることはありませんが、
心の備えだけは常に怠らないようにしておきましょう。

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