日本に初めて誕生した児童養護施設

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9月22日は、日本に初めて
現代的な「児童養護施設」が誕生した日だそうです。
そこで「孤児院の日」と呼ばれているそうですね。

致知出版さんのホームページで、
詳しい情報と写真も掲載していました。
こちら

当初、「孤児教育会」と呼ばれ、
後に「岡山孤児教育院」となったこの施設。
できたのは1877年のこと。
今から150年近く前のことですね。

この「岡山孤児教育院」を創設したのは、
「児童福祉の父」とされる
石次十次さん、という方。

そもそもは宮崎県の武士の家に生まれたのですが、
時代は明治になり、
キリスト教に入信することになります。

そこで日本国内の巡礼を始めたのですが、
貧しいシングルマザーの方から
孤児を引き取ることになり、
そこから英国風の孤児院を作ろうと、
お寺の敷地を借りて、
児童福祉事業を始めたわけです。

時代は文明開花を迎えたばかりの
明治時代の頃です。
その後、名古屋で濃尾地震があり、
日露戦争があり、東北の飢饉があり……と。

その都度、孤児になった子を預かり、
気づいていたら、
子供たちの数は1200人になっていたとされます。

残念ながら石次十次さんが
48歳で亡くなったこともあり、
「岡山孤児教育院」は残っていませんが、
その考え方や運営方針は
多くの児童養護施設に受け継がれ、
現在も「社会福祉法人 石井記念友愛社」などが、
活動を続けられているとのことですね。

致知出版社のページでは、
石井十次さんが貫いた
「子供たちを挫折から立ち直させる3原則」
というものが紹介されています。

1.親に等しい愛情を子供に注ぐこと
2.子供たちに「志」を持たせること
3.素晴らしい人物との出逢いを子供たちに準備すること

児童福祉の話だけではない。
親はもちろん、大人たちが学ぶべき
大切な哲学が、ここにはある気がします。

日本の未来のため、
ぜひその教えは復興させる必要があるでしょう。

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