秋に咲く小さなヒマワリの秘密

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先日、公園に行ったとき、
たくさん咲いていた黄色の花。

菊……? かと思いきや、
よく見ると、小さいけどこれ
「ヒマワリ」ではないか……?

前にも紹介しました。
おそらくは「小夏」と言われる
「ミニひまわり」の品種ですね。

室内で育てられるよう品種改良されたヒマワリで、
時期をずらせば、
秋に咲かせることもできます。

もっとも大抵は9月くらいまでだそうですが、
今年の秋はずっと暑かったせいか、
この時期に満開になっていたようですね。

聴くと一緒にヒマワリが咲いている光景は、
少し不思議なものがありました。

この「小夏」というのは
「品種改良によって生まれた種」だそうですが、
調べるとヒマワリにはたくさんの種類があり、
中には小さなものもあれば、
越冬できる種類もあるとのこと。

私たちが想像する大きな花のイメージだけでなく、
かなり多様性を持って
長い歴史を生き抜いているのが、
この植物であるようですね。

でも、そもそも野生のヒマワリっていうのは、
存在するのだろうか?

じつは野生のヒマワリが育つのは、
ほとんど北アメリカの地。
カリフォルニア州とかテキサス州に、
60種ほどが知られているそうです。

これらはいずれも大きな花を咲かせるわけではなく、
花が咲く時期も短いとのこと。

でも、種が食用になるということで、
ずっとこれを栽培してきたのが、
ネイティブアメリカの原住民たちでした。
つまり、インディアンですね。

大航海時代となり、この農作物を目にしたのが
スペインの航海者たち。
種がヨーロッパに持ち込まれ、
栽培されるようになります。

そして食用になる、油もとれるということで、
これを主食にするほど普及させたのが、
現在のウクライナでした。

ロシア正教の制約にも逆らい、
国をあげて育てたヒマワリは、
自由の象徴として、
今もウクライナの国花となっています。

そんなふうに世界を渡り、
歴史も作ってきたヒマワリですね。
秋や冬にも鑑賞できるなら、
それに越したことはありませんね。

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