なぜカナダにメジャーリーグのチームがあるの?

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最近はどこの報道番組を見ても、
「大谷翔平選手がどこの球団に行くのか?」
という話題でいっぱいです。

正直、「どこでもいいじゃん!」と思うのですが、
この機会にメジャーリーグのチームを知れるのは、
それはそれで面白いこと。
やっぱり広い国土に、野球の歴史もあるアメリカです。
都市が抱えるチームの背景も深いんですね。

そろそろ決まるのではないかという気もしますが、
昨日時点で、急浮上してきたのは
「トロント・ブルージェイズ」です。

なんでも一番「お金を出す」と言っているのが、
この球団とか。
菊池雄星選手が現在、所属し、今年は地区3位、
ワイルドカードでポストシーズンのトーナメントにも
出場しています。

でも、トロントといえば、アメリカでなく、
カナダなんですね。

そんな寒い国に大谷選手が行くか? と言われば、
行かない気もしますが、
私もこの国には行ったことがあります。
食事は美味しいし、水はきれい。
住みやすい国ではあるのですが、
どうしてカナダのチームが
アメリカの野球リーグに属しているのでしょう?

調べると、じつはブルージェイズには限らない。
過去には「モントリオール・エキスポズ」という
チームもあり、
マイナーのチームもあるにはあるらしい。

なぜブルージェイズだけになっているのかといえば、
モントリオールの球団が経営難で、
ワシントンに移転したから。

そもそもメジャーリーグが
「もっとビジネスチャンスを広げよう」と
球団を増やす話になったとき、
カナダの球団が躊躇なく加わったそうなんですね。

カナダでも野球人気があったし、
メジャーリーグは別にアメリカだけでなく、
北米のリーグでいいのではないか、と。

カナダ側も、自国で弱いリーグを作るよりは、
すでに大人気のメジャーリーグに混じったほうが
マーケットは広いし、観るのにも「面白い」わけです。
同じような理由で、バスケットボールのリーグにも
カナダのチームが含まれているそうですね。

にしても、日本で野球をもっと盛り上げるため、
「韓国とか台湾のチームを加えようよ」
という話になるだろうか?

なし崩し的に今、日本で働く外国人は増えていますが、
それでも基本、海外からの人の流入を嫌うのが
日本人の傾向です。

でも、あれだけ広い国土を持っていながら、
周囲の国を気軽に自国の伝統に受け入れてしまう、
アメリカの考え方。
ある意味、ガラパゴス化し、
世界標準からどんどん外れていく日本と
対象的にも見えてしまいます。

すでに「日本人」という感覚を超えているのが、
大谷選手のような人々でしょうが、
私たちも少し、そうした新しい時代への変化を
受け入れていかなければいけないかもですね。

ちなみに画像の鳥は、
「ブルージェイズ」のチーム名になっている鳥。
日本では「アオカケス」と言うそうですが、
自然のものに「ブルーのものがない」なんて
誰が言ったのだろう。
トロントの名物で、「ジェイ・ジェイ」と鳴くとか。
それはぜひ見てみたい……。

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