
「クライアントが望んでいるものと同じ価値があって、
なおかつ違う音楽の種類ってなんだろうって。
そういうものをある程度書き続けていくと
『すごくいいね』に変わってくる」
こちらは、『ルパン三世のテーマ』をはじめ、
数々の映画音楽を手かげた
大野雄二さんの言葉。
5月4日に、84年の人生を閉じられました、
先日NHKの特集で、
その人生を紹介していました。
もともとジャズのピアニストだったのですが、
一度、挫折。
それからCM音楽を手がけるようになり、
テレビや映画の世界で
作曲家として成功されました。
お馴染みの「ルパン三世のテーマ」ですが、
確か私が小学生のときか、
7時くらいから放送開始した
『新ルパン三世』で、
その始まりをリアルタイムで観ました。
当時のアニメにしては珍しい
歌のない曲で、繰り返すのは
「ルパン・ザ・サード」の声だけ。
この英語が小学生にわからず、
「ルパン・だぜー」とか
「ルパン・だブー」とか、
いろんな説があったものです(苦笑)
「音楽ナタリー」に
「ルパンと歩んできた40年」という
インタビュー記事がありますが、
タイトルだけを繰り返すのは、
CM音楽の手法なのだとか。
大野さんはCM音楽の道に入ったとき、
ジャズしか知らない自分ではついていけないと、
あらゆる音楽を聴いては、
気に入ったフレーズを抜き出していったとのこと。
「ルパン三世のテーマ」には
マカロニウェスタンの曲を取り入れ、
歌のない「格好いい曲」を目指しながらも、
アレンジしやすく、
物語のさまざまな場面で
使われるような曲を目指したそうです。
結果、現在に至るまでなお、
さまざまなアレンジをされて
使われていますね。
それでも確か当時、
初代の「ルパン三世」が再放送されていて、
大人っぽい音楽の使用は、
あまり好評でなかったとされます。
なのに「ルパンはこうあるべきだ」と、
「かっこよさ」にこだわり続けた。
「当たり前」や「データ」にとらわれては、
ヒットも生まれないんだと、つくづく思います。
世はだんだん、
創造性をAiに任せるようになっていますが、
出版の世界、あるいは他の分野でも、
大野さんの考え方は活かせるべきでしょうね。
画像は大野さんのCDよりです!




