あのアジサイはどこにいった?

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前に住んでいた家を引っ越すとき、
後悔していることが1ありました。

それは「アジサイ」ですね。

画像は、今住んでいる場所の近くで、
やっと見かけた「隅田の花火」。

長く育ったこのアジサイが、
背丈を越える高さで、
前の家の玄関の近くに生えていたんですね。

私が若いのとき、
母親の誕生日に送ったものだったか?
30年とか40年とか、
相当な年季ものになっていたのではないか。

せっかくここまで育ててきたアジサイですが、
家に残したきりで、
解体とともに処分されてしまったと思います。

挿木の1本でも持ってきておくべきだったか。
あるいは近くの家に、
株を引き取ってもらうべきだったか。
悪いことをしたな……という思いが残りました。

引っ越してきた新しい街では、
あまりアジサイを見かけません。

まあ住宅地の庭とか、
どこかのマンションのそばの公園に行けば、
あるのかもしれない。
見かけても、こっちの「隅田の花火」より、
普通の丸いアジサイのほうが多いようです。

この「隅田の花火」のタイプを
「ガクアジサイ」と言いますが、
アジサイの原型に近いものと言います。

真ん中の部分が
「おしべとめしべの混合体」で、
周りの「装飾花」によって
昆虫などを惹きつける。
そうしてアジサイは繁殖していきます。

丸いアジサイは、この真ん中の
「おしべとめしべの混合体」を改良して
花のようにしたもので、
人間が手をかけない限り、
自然の状態で生きていくことができません。

生命力としては圧倒的に
「ガクアジサイ」のほうが強いんですね。
だからズボラな私たちの家でも
何十年も生きてきたのでしょう。

そんな逞しいアジサイも、
今は亡き我が家の記憶とともに
消失してしまった……。

街中で見かけたら、
私も故郷の家を思い出すようにしましょう。

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