【歴史入門】リメンバー・ダーウィン

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2月19日は「ダーウィン空爆」から
80年目のメモリアルな記念日だったそうです。

でも、
「その、ダーウィンって、どこなの?」
「誰が空爆したのよ?」と、
そういう人が多いんじゃないかと思います。

ダーウィンはオーストラリアの港町で、
攻撃したのは旧日本軍です。

日本がオーストラリアを攻撃したの? と
知らなかった人も多いでしょうが、
ニューギニア辺りまでを占領した日本軍は、
連合国であるイギリスを盟主とするこの国を
90回以上にわたって無差別攻撃。

民間人を含む
400人以上の犠牲者を出しているんですね。

そのうち最も大きかったのが1942年の初回攻撃で、
ヨーロッパの入植を除けば
ほとんど他国から攻撃されていないオーストラリアでは、
今でも最も大きな他国の攻撃による被害として
毎年の追悼行事が行なわれているそうです。

問題は、日本人があまり
そのことを知らないことですよね。

言うまでもなく、日本は戦争で唯一、
広島と長崎に核攻撃を受け、
沖縄でも多くの犠牲者を出しています。

でも、もう80年を超える戦後の中で、
いつも自分たちの歴史を語るときにクローズアップされるのは、
自分たちが被害を受けた悲劇ばかり。

当事者として被害を及ぼした歴史については、
いつも目をつぶり、
見ないようにしているところがあるわけです。
まあ、それは
韓国や中国との関係にも影響を及ぼしていますよね。

無論、言いがかりのようなものを
すべて聞く必要はないのですが、
歴史的事実として、
自分たちがやってきたことには
ちゃんと向き合わなければならない。

それは「反省」とかそういうことでなく、
今後の未来において、
一体化していく世界と付き合うときに
「人類共通の歴史」を共有するうえで
大切になっていくのでしょう。

とくにオーストラリアなどは、
これからどんどん距離が近くなる国ですしね。
記憶にちゃんととどめておきましょう。

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