「坦々麺」の仕事術

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こちら、先日に両国を訪ねたとき、
たまたま入った古い中華料理屋さんで食べたもの。
「坦々麺」ですね。

四川風の地元の人がやっている店なのか、
メニューを見れば、
たくさんの麺料理がある中で
坦々麺だけが一番上で、値段もちょっとだけ
他の麺料理より高かったりする。

「ここでは坦々麺を食べなさい」
……そういうことなんだろうなと思い、
汁が服に飛ぶ心配をしながらも注文します。

案の定、やっぱり美味しかったですよね。
チャーハンと杏仁豆腐もおまけで着きました。

でも、やはり坦々麺って、
そういう伝統の味なのか?

いわゆる「ラーメン」というのは、
日本が開国したあと、
中国人たちが食べていた麺料理を
アレンジする形で生まれていった
「創作中華の日本料理」なのだそうです。

これに対し「坦々麺」というのは、
中国の清時代に四川で生まれた料理。
時代は19世紀中頃で
幕末からそう古くはないのですが、
ラーメン等の原型になった
中国の麺料理の1つになります。

この「坦々」という意味が、
何を指すか知っているでしょうか?

「坦→担ぐ」
つまり、そのまま
「担いで売られていたこと」からの
ネーミングなのだそうです。

四川省の小さな町が発端ですが、
この料理を考案した人は、
天秤棒の一方に「煮立っているスープ」を、
もう一方に「麺」を乗せ、
町をねり歩いたそうです。
「辛くて美味しい、坦々麺〜」なんて。

それで注文があると、麺を鉢に入れ、
スープをちょっとだけ、かけてあげる。

日本ではいう
「汁なし麺」の形に近かったそうですが、
これが街中で受けて中国に定着したそうです。

日本でスープが多く入ったのは、
辛いのが苦手の人が多かったのと、
定着した「ラーメン」の影響なのでしょう。

寒い日々に、やはり
あったかい麺料理はいいですねぇ。

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