日本の中心はどこにある?

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日本の中心はどこか? といわれると、
「皇居」をあげる人もいれば、
国会議事堂を上げる人もいるかもしれません。

そちらは政治上の中心ということですが、
交通上の中心はこちら。
日本橋にある。
「日本国道路元標」と呼ばれるものですね。

明治6年に定められた
「交通の中心地」ということで、
1号線、4号線、6号線、14号線、15号線、
17号線、20号線の起点に
日本橋が設定されています。

とはいえ江戸時代から
東海道、中山道、日光街道、甲州街道、
奥州街道……という「五街道」の中心が
日本橋になっていました。
その名残りでそのまま、
ここに「道路元標」が置かれたんですね。

現在の「元標」はこの石碑ではなく、
実は後ろにある、柱のようなもの。
しかも実際に交通の中心になっているかといえば、
今は単なる指標になっているようです。

それとこの場所も、埋め込まれている
「日本国道路元標」のシンボルも、
本当は大正時代の再開発によって作られたもの。
当初の中心がどこにあったかというのは、
実は現在もわかっていないんだそうですね。

それでも「日本橋」は、
江戸の町の中心であり、
日本の中心として考えられた場所。

けれども指標があるにもかかわらず、
あまりこの「元標」は意識されていないし、
「日本橋」という駅に、
実際に橋がかかっていることを知らない人までいました。

日本を象徴する場所なのに、
ちょっと残念ですよね。
先日来たときにも、
ここを行き来指定るのは
外国人の方ばかりだったような気がする……。

まあ、日本橋に来て時間のあるときは、
必ずちょっと足を延ばして、
橋を見に行くようにしておきましょう。

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