賢者の言葉22 何度でもチャンピオンは立ち上げる

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「立ち上がれ。もう一度、その足で。
命の炎を燃やせ」

1978年、アリスの「チャンピオン」ですね。

林間学校に向かうバスの中で、
皆で歌ったのは小学生の頃だったか。
それから45年、谷村新司さんが
お亡くなりになってしまいました。
月日流れることの辛さを感じますね。
本当にご冥福をお祈りします……。

ちょうどニュースで聞いたこの曲、
あらためて聞いたとき、
「一体どのチャンピオンを歌ったのだろうか?」
と思いました。

調べると、当時の私は知らなかったのですが、
70年代に王座についた
「カシアス内藤」さん、
という方がモデルなんですね。

カシアスさんは71年に
ミドル級の東洋チャンピオンになりますが、
その後、負け続けて
「かませ犬」と呼ばれるようになり、
3年後にボクシング界から姿を消すことになります。

しかし夢を諦めず、1978年になって
突如、ボクサーとして復帰するんですね。
連戦連勝した上で
チャンピオンタイトル奪還に挑戦しますが、
最終的に夢は叶わず、引退することになりました。

そんな元チャンピオンに、
谷村さんは自分自身を重ねたんだそうです。

アリスというグループは、
デビューしてからずっと
売れなくて苦労していたそうです。

それまで死に物狂いでファンを作ろうと、
「1年間に300回以上、ライブをした」
なんていう記録も残っているそうです。
「ほぼ、毎日」ですよね。

それでやっと曲が売れた1978年。
周りは自分たちより若く、
実力を持ったアーティストばかりで、
いつも「時代遅れの挑戦者」の気分だったのでしょう。

そんな思いを元チャンピオンに重ね、
この名曲が生まれたわけです。

考えてみれば文章業だって同じです。
気づけばずっと若くて、
売れる本をたくさん書いているライターさんは
世の中に大勢いる。

50代のおっさんは、とにかく常に挑戦者の気分で、
新しい流れを研究しながら、挑んでいくしかない。

そんなことを続けてきたのが、
谷村新司さんの人生だったのかもしれません。

まだ早いでしょ、とは思いますが、
私たちも頑張っていかなければいけない。
命の炎は、何度でも燃やさねばですね。

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