今もそのときのまま、変わらないもの

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11月2日の夜、楽しみにしていたものが
ついに発表されました。

ビートルズ最後の新曲、
「Now And Then」ですね。
やっと公開され、
ネット上では発売されるそうです。
すでにYouTubeなどでも、
曲が聴けるようになっています。

60年代に解散し、
80年にはジョン・レノンが殺害され、
2001年にはジョージ・ハリソンも
病気で亡くなっているビートルズ。

それがなぜに新曲を出せるのか?

じつはジョン・レノン未発表の曲というのが、
いくつかテープに残っています。

これをオノ・ヨーコさんが残っていた3人に渡し、
演奏やコーラスを重ねることで
すでに2曲ほど、
90年代の終わりには発表しているんです。
「Free As A Bird」と「Real Love」ですね。

しかしこのとき「Now And Then」だけは、
伴奏からジョンの声を分離できず、
断念してしまったとのこと

これが最新のAI技術により、
ジョンの声を再現することで可能になったそうですね。

出来上がったボーカルに、いまだ健在の
ポールとリンゴが、演奏とコーラスを加える。

ジョージは前の断念したときに残っていた
ギターの演奏を使用し、
途切れている部分は、
ポール・マッカートニーが
「ジョージ風」にギターを弾くことで、再現したとか。
80歳を超えてなお、音楽に関してはこの人、
今でも何でもできてしまいますね。さすがです。

そのポール・マッカートニーの言葉、
「人工的に、あるいは合成的に作られたものは
何もないということだ。すべて本物で、
私たち全員が演奏している。
既存のレコーディングをきれいにしたんだ。
これまで何年も行われてきたプロセスだ」

ビートルズがすごいのは、
つねに彼らが「更新される伝説」であったこと。
いまだに生存している2人に加え、
大勢の人が新しいプロジェクトを試み
その存在価値をさらに高めようとしてきたことに
あるのではないかと思います。

つまり、ずっと「Now And Then」で
あり続けているということ。
いつまでも、そうあってほしいですね。

今後、ビートルズ後期の名曲を集めた
「青版」と呼ばれるレコードがありますが、
その新しいCD版が発売になるとのこと。

今どきCDも再生するメディアに苦労するのですが、
それでも発売されたら購入しようかと思います。
これは人生で、最後に買うCDになるかもなぁ……。

思えば最初に買ったのは、
「Abbey Road」だった気がする。
解散した頃の生まれで、リアルタイムではありませんが、
自分の人生もビートルズとともにありました。

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