今「バミューダ・トライアングルの謎」ってどうなっているの?

毎週配信メルマガ「賢者の会」通信はこちら

朝、スマホを見たらニュース画面に、
「今日はバミューダ・トライアングルの日です」
というメッセージが入っていました。

バミューダ・トライアングル……。
そういえば、子供のころは熱心でしたね。
本などもたくさん読んでいた気がする。

この「バミューダ・トライアングル」とは、
フロリダ半島の先端と、バミューダ諸島と、
プエルトリコを結ぶ、大西洋の三角形地帯。

ここを通る飛行機が墜落したり、船舶が遭難したり、
ときには消失してしまうときも。
その昔は「宇宙人の基地がある」とか、
「時空の穴が空いていて、過去や未来に飛ばされる」とか、
オカルトめいた話がよく言われてましたね。

なぜ、12月5日が記念日になっているのか?

なんでも1945年のこの日に
「フライト19」と呼ばれる事故があったそうです。
アメリカ海軍の訓練機5機が消息を断ち、
残骸もいまだ見つかっていないとのこと。

それを取り上げた『謎のバミューダ海域』という本が
70年代にベストセラーになったことがあり、
「この地域には何かある」という話が
世界的に認知されるようになったそうです。

実は「メタンハイドレートの影響だ」とか
「磁力の異常があるのではないか」とか、
科学的な原因を解明しようとした調査は、
最近でも行なわれているそうです。
しかし何も証明できてはいません。

とはいえそんな特別な要因を考えなくても、
地図を見ればフロリダ沖の、かなり広範な海域が
このトライアングルには含まれているわけです。

小さな島が多く、珊瑚礁で座礁も多い。
赤道を挟んで気象は変わりやすいし、
ハリケーンも多く発生します。
海流も非常に早いそうですから、
事故が多く、痕跡が見つかりにかったのも
確かなことでしょう。

同時に、「バミューダトライアングルに何かがある」
という噂が立ったとことで、
実際は遠く離れている海で起こったあらゆる事件が、
すべてこの海域で起こったことのように語られてきた
……という事実もあるそうです。

だとすると、
「最近あまり、バミューダトライアングルのことを
聞かなくなった」というのも納得できます。
GPSが発達し、事故の場所を特定しやすくなったばかりか、
気象予測も発達し、
事前に警告を出すことが格段に進歩した。
おまけに海底探査の技術も
ドローンなどによる捜索技術も進歩している。
以前に比べて「謎」の部分が少なくなったんですね。

実際、この地域の海底調査によって、
過去に行方不明になっていた貨物線が、
続々と発見されてはいるそうです。
(未だ消息不明の事故もありますが)

いずれにしろ私たちの心理には、
「ここに原因がある」と信じ込むと、
関連づけられることをすべて、
その事象にこじつけてしまう傾向がある。

それによって根も葉もない噂や都市伝説、
あるいはデマは誕生していきます。
「バミューダの謎」がその一つなのかはわかりませんが、
情報は正しくとらえ、
「起こったことは何なのか」を冷静に見る視点は
必要ですね。

関連記事

ページ上部へ戻る