【歴史入門】今、日本に沖縄がある奇跡

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5月15日で
沖縄が本土に復帰して50年ということでした。

沖縄返還は1972年のこと。
私は小学生にすらなっていませんが、
それでも何やら盛り上がっていたことだけは記憶しています。
テレビで見ていたんでしょうねぇ。

今日、NHKの特集で本土復帰までの経緯を
政治家や外交官など、
さまざまな人の証言で辿っていました。
日本側の交渉と、アメリカ人の思惑と後ろめたさ、
多くの人の尽力がそこにはあったことが改めてわかります。

北方領土を未だ占領し、
ウクライナからも徹底的に領土を奪おうとしているロシアを見れば、
そもそも海外に奪われた領土を返還することが
どれだけ難しいかが想像できるでしょう。

西側諸国だって、いまだ返還されない領土はたくさんあるし、
そもそも香港のように、
領土返還自体が住民たちのニーズになっていなかったケースも
多くあります。

だから領土の問題って、
実は一方からの視点では解決できないし、
「条約でそうなっている」といった
簡単な問題ではないんですね。

そう思うのも、
「沖縄がアメリカから日本に還ってきた」ことは
今回50周年で、皆にとっての「祝い事」になっています。

でも、考えてみれば本来、
「その沖縄はどこに還るのか」という問題だって
あるはずなんです。

というのも、
江戸時代に沖縄は「琉球王国」であり、
日本とは別の独立国でした。

それを明治時代に強制編入しているのが
現在の沖縄県。
これが大戦後にアメリカアメリカ支配となり、
「日本のものだから返せ」という話になっていたのですが、
じゃあ、元々の通りにするなら、
「日本は沖縄を独立させろ」という話にもなっても
本当はおかしくないわけです。

むろん沖縄の人が、日本と離れることを望んでいるかどうかは
別の話でしょう。
でも、基本、「日本でなかった沖縄」なのですから、
どこからの支配も受けたくない。

なのに戦争のことを考えれば、
日本がこの地に大きな犠牲を強いることに
結果的にはなってしまったわけです。

この点はよく考え、
負担を背負わせない配慮はやっぱり必要になるのだろう。
歴史のことをちゃんと
私たちは踏まえて考えなければいけませんね。

画像はその昔、沖縄から買ってきた
シーサーとジンベイザメ。
そうか、ゴジラと一緒に戦った
「キングシーサー」という怪獣がいたから、
私は子供のころの沖縄返還を憶えているのかも……。

また沖縄に行けるといいな、心から思います!

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