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1月11日というのは、
「鏡開き」ということです。

昨年の春くらいのことだったでしょうか。
何気なく本棚の上に目をやると、
そこにあったのは……お供え餅。えっ?

これ、この時期まで、
ここにあってよかったんだっけ?

いいわけがない。
だから昨年は運気が悪かったのか?(苦笑)
それから食べることはありませんでしたが、
今年は11日にちゃんと回収して
食べるようにしましょう。

通常は「お汁粉」にするんですよね。
簡単にそれって、作れるのだろうか……?

「鏡餅」というのは、そもそも武士の習慣で、
神棚の中心にある「鏡」に見立てたお餅を、
本来は刀や鎧などの、
武具に供えたことから誕生した習慣だそうです。

通常であれば、お正月は合戦も避ける時期。

そんな時期に、1年間の感謝を込め、
武具に対してお供えをしたわけですね。

ですから、供えたものを回収しない限りは、
戦に出陣もできません。

つまりお供えがある限りにおいては、
「いつまでも仕事モードにはなりませんよ」ということ。
1年中飾るなんていうのは、
言語道断になってしまいますね。

「鏡開き」が武士の習慣なのは、
「開き」という言葉にも象徴されます。

要するにお餅を小さくするのですが、
武士の習慣だから「切る」ことは避けた。

仮にも家の神様を象徴する「鏡」の見立てですから、
刃物を入れるなんて、とんでもない話。
敵に斬られるとか、切腹することを
暗示してしまいます。

だから槌のようなもので開いた……。
つまり、割って砕いたのですが、
お餅の会社は、さすがわかっていらっしゃる。
だいたいパックを取ると、最初から細かく
中のお餅が分割されていますよね。

こんな簡単なところでも、
日本人は「武士道のルール」を
ちゃんと守っているわけです。

せっかく鏡餅を飾ったのならば、
私たちも出陣する武士の精神で、
新しい1年に心を奮い立たせましょう。

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