3月の終わりに開花する花といえば……

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目黒川や、明治通りなどでも、
だんだんと桜が咲き始めています。
いよいよ本格的な春のシーズンになってきましたね。

でも、その前に、近所で見つけたのがこちら。

ピンクというより、紫に近いのですが、
なんとなく東洋っぽい、卵形の花。

こちら「木蓮」とか、「紫木蓮」と
呼ばれている花と思います。

じつは「木蓮」は、属性としては、
桜以上にずっと世界的に普及している花。
さまざまな種類を合わせ、
英語では「マグノリア」と呼ばれているものです。

この「マグノリア」という名は、
17世紀から18世紀のフランスの植物学者、
ピエール・マグノル(マニョル)さんに
ちなんだもの。

ヨーロッパには存在しなかった、
この木蓮の仲間の花。
発見したのは
大航海時代にメキシコを征服した
スペインの宣教師でした。

アメリカ大陸では、ヨーロッパには存在しない、
美しい大きな花が咲いている……。

のちにこれが中国や東南アジア、
それに日本でも発見されるのですが、
その研究は植物分類学の基礎になっていきます。

この研究はやがて、
現代の遺伝子研究にもつながっていったそうですね。

海を渡り、世界に広まり、
科学にも貢献した植物。

その蕾は漢方薬の原料にもなるということで、
日本でも古くから重宝されたそうです。

ところが現在は桜ばかりに皆が注目するから、
あまり目立つことはありませんよね。
発見したらぜひ、
鑑賞してみてくださいませ。

「これがお前の世界なのだよ。
お前にちょうど当たり前の世界なのだよ。
それよりもっと本当は、
これがお前の中の景色なのだよ」
(……宮沢賢治「マグノリアの木」)

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